靴をつくるということ

L.P.D.の靴創りにはデザインだけではない、本当に履く人のことを考えたこだわりが詰まっています。
「毎日履く動きやすい靴」「大切な日に履くとっておきの靴」「履くだけでココロが踊る靴」。
様々なシチュエーションだからこそ、しっかりと足のことを理解して、考えながら創ります。 そんな、こだわりを少し紹介します。

L.P.D.の靴創り

足・骨格について 図1

足・骨格について

図1のように、足の骨は【足根骨7個】【中足骨5本】【指骨14本】【親指付け根の下にある種子骨2個】で構成されています。 親指の付け根(けい側中足点)と小指の付け根(ひ側中足点)を通る周囲の寸法は ≪ボールガース≫と呼ばれる足の太さを決める重要な寸法で、婦人物のパンプスなどの浅いカットの靴などはこの位置で足を止めます。

中足骨の中間の周囲を≪ウエストガース≫と呼び、ローファーなどのやや深い靴(中深靴)などはこの位置で押さえます。 甲の高くなった骨(中足骨の上~終わり)の周囲を≪インステップガース≫と呼びレースの靴などは、この位置でレーストップを結びます。

知ってますか?足への負担

足には、通常歩行で体重の120~130%の負荷が靴に懸かり、ジョギングでは体重の150%もの負荷が掛ります。全力疾走では体重の200~300%の荷重(一日6000歩も歩けば約430トンのジャンボ1機分の荷重)が懸かります。

つまり靴は、ヒールと靴の接地面で安定した立ち方をしていなければなりません。

ただし歩行とは、カカトから着地→小指付け根に体重を移す→足の裏全体に体重を懸ける→指の付け根に体重を移す→小指の付け根側から親指付け根に体重を移して足を捻り、ローリングさせる→親指の腹で蹴る=前に進むような動きになります。

そのローリングする歩行に適合させるため、接地位置より前方は外側(小指側)から内側(親指側)によじれて、ローリングし易く作られていることが重要で、そのような歩行運動に自然な設計と製作をすることにより、履き心地がよくなり、靴の修理故障は著しく減少するのです。

足の形と運動の関係

足の甲は低屈させても約40度まで、背屈は約20度までです。足を低屈させた状況でブーツは脱ぎ履きするので、低屈した足の寸法は設計に重要です。

足のアーチは3種類
(①内踏まずのアーチ ②外踏まずのアーチ ③指付け根のアーチ)
ありますが、回内する偏平足は、踏まずのアーチが弱くなっているためになる現象です。③の指の付け根のアーチが弱くなると俗にいうベタ足【へら足】になります。

足の形と運動の関係

足・骨格について

図1のように、足の骨は【足根骨7個】【中足骨5本】【指骨14本】【親指付け根の下にある種子骨2個】で構成されています。 親指の付け根(けい側中足点)と小指の付け根(ひ側中足点)を通る周囲の寸法は ≪ボールガース≫と呼ばれる足の太さを決める重要な寸法で、婦人物のパンプスなどの浅いカットの靴などはこの位置で足を止めます。

中足骨の中間の周囲を≪ウエストガース≫と呼び、ローファーなどのやや深い靴(中深靴)などはこの位置で押さえます。 甲の高くなった骨(中足骨の上~終わり)の周囲を≪インステップガース≫と呼びレースの靴などは、この位置でレーストップを結びます。

靴型(ラスト)設計について

靴と足の接地位置(図3)は、ボールガースの位置です。歩きはじめると足は指の付け根で曲がります。指の付け根は足軸に対して斜めなのでカカトを3cmも上げると足底はよじれます。

カカトを3cm上げると足底がよじれるということは、靴型設計上注意すべき重要なことです。

理由は、足が折れ曲がる位置は 指の付け根であり、その指の付け根が足の軸に対して斜めであることから指の付け根で折り曲がると足の踏まずからカカト部がよじれるのです。

足裏のよじれをラスト設計に考慮しなければ、歩行時にも足裏にフィットする靴型(ラスト)は設計出来ません。

足の形と運動の関係

足のサイズは、jis s5037 で制定されています(平成8年制定)。足長と足囲で区分されていて、決して靴型の寸法を規定しているわけではなく足のサイズについて区分制定しているのです。JIS区分の寸法サイズの足で履いた丁度よい靴にそのサイズを付けるという、【足入れ】主体の考え方です。 足長とは、足軸に平行で,カカトの最も後ろに突き出した点から最も遠い足指先までの直線距離です(空中でもよい)。足囲とは、足指の付け根の突出した部の周長(けい側中足点とひ側中足点を通る周長)=ボールガースです。足幅は、けい側中足点とひ側中足点の幅です。

足長は5mm等差、足囲は3mm等差になっています。最近の靴業界では、足長5mm等差、足囲4mm等差を採用しているところが増えました。